饒平名村(読み)ゆぴなむら

日本歴史地名大系 「饒平名村」の解説

饒平名村
ゆぴなむら

[現在地名]名護市饒平名よへな運天原うんてんばる

羽地はにじ間切の離島屋我地やがじ島の中央南端に位置し、北は済井出すむでい村。集落は南向きの緩やかな琉球石灰岩の傾斜地に立地し、碁盤目状をなしている。村名の意味は広い原という説がある(沖縄地名考)。絵図郷村帳・琉球国高究帳に村名はみえないが、「琉球国由来記」に饒辺名村、嘉慶一七年(一八一二)の羽地間切肝要日記(琉球産業制度資料)に饒平名村とみえる。屋我やが村から分村したと伝承されるが、集落の北東にある饒平名よへなシマヌハー御嶽遺跡群は古琉球期から近世にかけての遺跡で、早い時期から人々が定住していたと考えられる。乾隆七年(一七四二)の竿入帳によると屋敷数四〇(真羽地)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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