日本歴史地名大系 「香焼町」の解説 香焼町こうやぎちよう 長崎県:西彼杵郡香焼町面積:四・四九平方キロ長崎市の南西、長崎湾口に位置し、西に大中(おおなか)瀬戸を挟んで伊王島(いおうじま)町、南西沖に高島(たかしま)町がある。かつては南西部の香焼島(面積三・〇九平方キロ)、北東部の蔭(かげ)ノ尾(お)島(面積〇・二九平方キロ)の二島からなり、長崎半島と陸繋島であった香焼島からは東方の香焼水道を挟んで対岸に長崎市深堀(ふかほり)地区が見えた。町域の東部に高(たか)岳(一〇三・七メートル)、中央部に遠見(とおみ)岳(一一九・八メートル)、西部に天神(てんじん)山(一〇二・九メートル)などの山嶺があるが、河川の発達はみられず、水源に乏しい。海岸線は両島ともに小半島状地形に恵まれ、多数の入江が形成されていたが、東部側が埋立または保全の工事のため汀線は消滅している。主要地方道の香焼―江川(えがわ)線が通る。北西部の辰(たつ)ノ口(くち)の海浜部で縄文時代後期・晩期の土器のほか、石鏃・剥片などの石器が発見されている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by