日本歴史地名大系 「香花寺村」の解説 香花寺村こうけいじむら 滋賀県:東浅井郡びわ町香花寺村[現在地名]びわ町香花寺稲葉(いなば)村の北西に位置。竹生島(ちくぶしま)参詣本道沿いに集落が営まれ、地内日吉神社前の道肩に元禄一二年(一六九九)刻銘の石造道標があり、「南 竹生嶋みち」「勢州重行建之」の陰刻が読める。県下で二番目に古い道標とされる。集落ほぼ中央の字寺(てら)ノ内(うち)は、当地本誓(ほんせい)寺の寺伝によると、紀伊根来(ねごろ)寺(現和歌山県那賀郡岩出町)末の香華寺の寺域であったという。これが地名となるがのち寺は退転、永正一三年(一五一六)小庵金竹(こんちく)院が建てられ、天文元年(一五三二)春応により本誓寺が開かれたと伝える。永禄六年(一五六三)閏一二月二七日の安養寺氏秀定状(阿部文書)によれば「香花寺」の大工職が富田(とんだ)の太郎兵衛に与えられている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by