香香(読み)コウコ

精選版 日本国語大辞典 「香香」の意味・読み・例文・類語

こう‐こうカウカウ【香香】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「香(こう)の物(もの)」の「香」を重ねたもので、もと女房詞 ) 生の野菜を、糠味噌(ぬかみそ)や塩につけた食品。古くは味噌漬(みそづけ)をいい、また、沢庵漬(たくあんづけ)をいう場合もある。こうのもの。つけもの。こうこ。
    1. [初出の実例]「しゆこうよりあかきかうかうまいる」(出典:御湯殿上日記‐天正一七年(1589)一〇月二九日)

こう‐こカウ‥【香香】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「こうこう」の変化した語 ) 香の物。つけもの。こうこう。
    1. [初出の実例]「とんけゐん殿よりおりまいる。御こうこもまいる」(出典:御湯殿上日記‐天正一四年(1586)一二月一〇日)

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世界大百科事典(旧版)内の香香の言及

【漬物】より

…室町期には,香(こう)の物,奈良漬といったことばが現れてくる。前者は,みその異名を〈香(こう)〉というところから,本来はみそ漬をいったことばだとされるが,漬物の総称として使われるようになり,香香(こうこう),新香(しんこう),おこうこ,おしんこなどとも呼ばれるようになった。後者は,名酒の産地であった奈良のかす漬を他地方のかす漬と区別して呼んだ名と思われるが,これもまもなく野菜のかす漬の別称のようになった。…

※「香香」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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