馬庭念流道場(読み)まにわねんりゆうどうじよう

日本歴史地名大系 「馬庭念流道場」の解説

馬庭念流道場
まにわねんりゆうどうじよう

[現在地名]吉井町馬庭

かぶら川左岸、上信電鉄馬庭駅の北、樋口家邸内にある。同家に伝来する念流関係文書一六八点と一括して県指定史跡。道場は古くからあったが、現在の道場は慶応三年(一八六七)に改築された。傚士こうし館と称し、平屋瓦葺一棟五二坪で、上段ノ間・道場・門・土間よりなる。樋口家伝来の伝書や家系図などによると、樋口氏は中原兼遠を祖とし、源(木曾)義仲の四天王と称された。その子兼光より樋口姓を名乗る。兼光より一〇代の兼重が念流を創始した相馬義元の高弟となり極意を受ける。孫高重は明応(一四九二―一五〇一)頃に馬庭に移住し新当流を修める。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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