日本歴史地名大系 「馴馬村」の解説 馴馬村なれうまむら 茨城県:龍ケ崎市馴馬村[現在地名]龍ケ崎市馴馬町牛久(うしく)沼を水源とする江川(えがわ)用水と大正(たいしよう)堀に挟まれた舌状台地にあり、北東は別所(べつしよ)村。北部の台地には縄文時代の廻り地(めぐりじ)遺跡・平台(ひらだい)遺跡・奈戸岡(などおか)古墳群・愛宕(あたご)古墳などがある。古代には下総から常陸路に入る舟着場が奈戸岡にあったと想定されており、地方豪族の成立は比較的早いものと思われる。馴馬の地名は興国二年(一三四一)九月の北畠親房書状(結城古文書写)に「河内郡馴馬楯等引退候き」とある。馴馬楯、あるいは鶴岡社務記録(鶴岡八幡宮蔵)にある馴馬沼田(ぬまた)城は山王台(さんのうだい)の馴馬城跡と推定されるが、南朝の衰亡に伴って廃城となる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by