(読み)ひ

普及版 字通 「髀」の読み・字形・画数・意味


18画

[字音]
[字訓] もも・ふくらはぎ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(卑)(ひ)。〔説文四下に「股(また)の外なり」(段注本)とあり、そとももをいう。髀肉馬乗のときに用いるところで、乗馬を廃すれば肉が肥えるものであるから、久しく閑職にあることを「髀肉の」という。は小さなスプーンの形。大なるを卓という。一方に片よった、小さな部分のものをという。

[訓義]
1. もも、そともも、もものにく、ふくらはぎ。
2. (はい)と通じ、ふだ。
3. 脾(ひ)と通じ、脾臓

[古辞書の訓]
名義抄〕髀 カタ・モモ・ヒザ 〔立〕髀 モモ・ホカモモ

[熟語]
髀骨髀鞦・髀・髀肉
[下接語]
貫髀・肩髀・枯髀・股髀・肱髀左髀・坐髀・周髀・拍髀・半髀・拊髀・撫髀・右髀・腰髀・両髀

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【周髀算経】より

…天地はともに平行で,平面もしくは蓋(傘)のようであるという蓋天説を詳説する。〈髀〉は地面に垂直に立てた棒gnomonのことで,この棒による太陽の影の長さを測定し,ピタゴラスの定理を使用して天地の大きさを算出している。【藪内 清】。…

【中国天文学】より

…中国の歴史時代は殷王朝から始まったが,前1300年ごろからの甲骨文によると,当時すでに太陰太陽暦が行われていた。地面に垂直に立てた棒(ノーモン,中国では〈髀〉もしくは〈表〉という)が落とす太陽の影の長さを測り,冬至や夏至の日を決定し,1年の長さを知った。しかし当時採用された1年や1月の長さは確かめられていない。…

※「髀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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