高代寺(読み)こうだいじ

日本歴史地名大系 「高代寺」の解説

高代寺
こうだいじ

[現在地名]豊能町吉川

高代寺山頂近くの東側にある。七宝山と号し、真言宗御室派。本尊薬師如来。当寺略縁起によれば、嵯峨天皇の時代に空海が宝基ほうき(高代寺山)移石いせき(妙見山)に登山し、霊泉を得て閼伽井神泉と称した。そこで空海は当地で薬師如来像を自作し、これを本尊とする吉河山瑠璃光るりこう院という寺を建立した。その後天徳四年(九六〇)多田源氏の祖源満仲は、改めて京都御室の仁和おむろのにんな寺の寛空を招いて開山とし、寺号も高野山に代わる寺として高代寺と名付け、山号も源家歴代の七種の宝物を寄進されたことにちなみ七宝山と改めたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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