高尾山古墳(読み)たかおさんこふん

知恵蔵mini 「高尾山古墳」の解説

高尾山古墳

静岡県沼津市にある古墳方形と方形をつなぎ合わせた「前方後方墳」(全長約62メートル)で、3世紀前半~中頃築造と推定される東日本最古で最大級のもの。2008年、都市計画道路建設に伴い高尾山・穂見(ほずみ)神社隣接地に移築され、その跡地から発見された。当初沼津市は古墳を取り壊す予定だったが、日本考古学協会が保存を求める会長声明を出し、市内でも保存を求める3団体が設立された。15年8月、同市は方針白紙撤回し、古墳の現状保存と道路建設の両立を目指すことを表明した。

(2015-8-10)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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