高島城下(読み)たかしまじようか

日本歴史地名大系 「高島城下」の解説

高島城下
たかしまじようか

[現在地名]諏訪市高島・大手・諏訪・末広

諏訪湖岸に築城された高島城を中心とする城下町。また江戸時代甲州道中の宿として、更に温泉町としての町屋を含む。

城下の裏町うらまち片羽かたは等を藩士の屋敷とし、桑原くわばら町から本町ほんまち裏町の地、四町五六間を御伝馬屋敷とし、上原うえはら(現茅野市)から町人を誘致して新町しんまちと称した。

慶長六年(一六〇一)、諏訪頼水が帰封し、諏訪郡二万五千石(後新開地を含め、二万七千石余)の中心地として、高島城を築城した日根野高吉を引き継いで城下の形成にあたった。以後元和四年(一六一八)、筑摩一三ヵ村五千石の加増により三万二千石になり、明暦二年(一六五六)、二代藩主忠恒により二子旗本領として二千石を分知、それより三万石の城下として明治維新を迎えた。

日根野時代から続いた城下町形成は、士族屋敷を、島崎しまざきから片羽・湯之脇ゆのわき・下町の一部に経営、御家中町ともよんだ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の高島城下の言及

【上諏訪】より

…信濃国諏訪盆地の中心町。諏訪藩高島城下に,甲州道中上諏訪宿や上諏訪温泉が複合して形成された。上諏訪の地名は古く,諏訪湖北岸の下諏訪に対し湖の東南一帯をさす。…

※「高島城下」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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