角間(読み)かくま

日本歴史地名大系 「角間」の解説

角間
かくま

[現在地名]山ノ内町大字佐野

天正一二年(一五八四)一二月二四日、角間の百姓は領主上杉景勝より、大熊おおくま郷とともに年貢の永代免除を予約されている。上杉景勝朱印状案(上杉編年文書)に、

<資料は省略されています>

とあり、景勝は蔵入地佐野さの北原きたはら」の地を開発するため、角間百姓にその奥地より堰筋の開削を勧めていたものであろう。


角間
かくま

[現在地名]真田町大字長

かん川の支流角間川の北側にある松尾古城まつおこじようとよばれる山城の南麓にある集落横沢よこざわ村の枝郷。真田氏が真田郷に本拠を構えていた天正一一年(一五八三)以前に角間峠を隔てた北上州への抑えの一つとなった場所である。集落西の山麓に、真田幸隆の像と伝えられる木造を祀った安智羅明神がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の角間の言及

【山ノ内[町]】より

…千曲川支流の夜間瀬(よませ)川流域を占め,町域の大部分は三国山脈に属する。夜間瀬川支流の横湯川,角間川沿いには湯田中,新湯田中(純食塩泉,74~97℃),星川(弱食塩泉,70℃),渋,安代(あんだい),上林(かんばやし),地獄谷,穂波(弱食塩泉,50~90℃),角間(かくま)(弱食塩泉,43~90℃),発哺(ほつぽ),熊ノ湯,木戸池(単純泉,43℃)などの温泉が山ノ内温泉郷を形成する。中心集落は湯田中。…

※「角間」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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