高張り提灯(読み)タカハリヂョウチン

精選版 日本国語大辞典 「高張り提灯」の意味・読み・例文・類語

たかはり‐ぢょうちん‥ヂャウチン【高張提灯】

  1. 〘 名詞 〙 竿などの先にとりつけて、高く掲げるようにした提灯。たかはり。たかぢょうちん。
    1. 高張提灯〈南紀徳川史〉
      高張提灯〈南紀徳川史〉
    2. [初出の実例]「三十郎替紋の高張てうちん」(出典:歌舞伎・小袖曾我薊色縫(十六夜清心)(1859)序幕)

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とっさの日本語便利帳 「高張り提灯」の解説

高張提灯

江戸初期には武家で使われていた照明用具だが、時代が移るにつれて芝居小屋遊廓でも利用されるようになり、現代では、通夜葬式の時などに用いられることが多い。卵形をした大きな提灯で、竿の先に高く吊るし、門前に張り出すように掲げたのでこの名称がある。提灯には、家紋屋号を入れていた。

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世界大百科事典(旧版)内の高張り提灯の言及

【提灯】より

…初め武士によって利用されたが火消人足,御用聞なども使用するようになった。高張提灯は大型の棗形の提灯で,長竿の先につけ,口と底を留めてはった。もっぱら目印として利用され,社寺や役所の門前,商家の店頭や,葬送その他の行列などの先頭に高く掲げた。…

※「高張り提灯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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