高松新村(読み)たかまつしんむら

日本歴史地名大系 「高松新村」の解説

高松新村
たかまつしんむら

[現在地名]高松町長柄町ながらまち

河北郡長柄村高松村と能登国羽咋はくい夏栗なつぐり村・中沼なかぬま村の間に広がる長柄野の台地に開かれた新開村。村立ては元文五年(一七四〇)。河北郡に所属。享保二年(一七一七)に十村高松村平兵衛が長柄野における畑直新開を願出、翌三年から長柄用水の工事に着手し(天保年間「長柄用水ニ付高松新村願書」高松町史史料編)、同八年までに新開を完成、検地によって五一八石四斗の極高、免は隣村平均免にて五ツ一歩の定免とされた(享和二年「河北郡引免根帳」同書など)。元文五年の一村立ての際の申付状写(高松町史)によれば、新開歩数一〇万余歩は高松・夏栗・中沼・二ッ屋ふたつや各村にまたがり、高松村平兵衛の子弥八郎ら一三人が新百姓として定められている。これら新百姓は高松村・若緑わかみどり村、余地よち(現宇ノ気町)出身の百姓の子弟という(明治七年「耕地養水江筋之義ニ付願」高松町史史料編)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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