高桑純夫(読み)タカクワ スミオ

20世紀日本人名事典 「高桑純夫」の解説

高桑 純夫
タカクワ スミオ

昭和期の哲学者,評論家,平和運動家 元・愛知大教授;元・原水爆禁止国民会議事務局長。



生年
明治36(1903)年6月4日

没年
昭和54(1979)年5月21日

出生地
奈良県

学歴〔年〕
上智大学哲学科〔昭和2年〕卒

経歴
明治学院、上智大学の講師を務めた後、昭和15年陸軍士官学校教授となった。戦後、東京女子医科大学教授を経て22年愛知大学教授。中世哲学研究から唯物論哲学研究に転じた。民科幹事になり、主体的自由擁護の論陣を張った。また平和運動にも活躍、平和問題懇談会、科学者平和懇談会のメンバーで日本平和委員会理事、世界平和委員会評議員に推された。35年安保反対国民会議訪中団に参加、40年原水爆禁止日本国民会議事務局長を務めた。著書に「人間の自由について」「近代思想」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「高桑純夫」の解説

高桑純夫 たかくわ-すみお

1903-1979 昭和時代の哲学者。
明治36年6月4日生まれ。中世スコラ哲学を研究,昭和15年陸軍士官学校教授となる。戦後唯物論哲学に転じ,主体性論争で活躍。東京女子医大教授,愛知大教授を歴任。40年から原水爆禁止国民会議事務局長をつとめた。昭和54年5月21日死去。75歳。奈良県出身。上智大卒。著作に「中世精神史叙説」「人間の自由について」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「高桑純夫」の解説

高桑 純夫 (たかくわ すみお)

生年月日:1903年6月4日
昭和時代の哲学者;平和運動家。愛知大教授;原水爆禁止国民会議事務局長
1979年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android