高津戸村(読み)たかつどむら

日本歴史地名大系 「高津戸村」の解説

高津戸村
たかつどむら

[現在地名]緑区高津戸町・大高町おおたかちよう

平川ひらかわ村の南東にある。天正一五年(一五八七)松平右近の知行所であったという(元文二年「村明細帳」木村家文書)。文禄三年(一五九四)の上総国村高帳の山辺やまべ郡内に村名がみえ、高一三〇石余。寛永一六年(一六三九)一部が旗本岩下領になったとされ、寛文一一年(一六七一)六〇石が御家人依田領となるが、同一二年には幕府領となる(木村家文書)。文化八年(一八一一)この六〇石分は武蔵岩槻藩領となり、当村は同藩新領分の惣代村であった(「年賀献上覚」同文書など)


高津戸村
たかつどむら

[現在地名]大間々町高津戸、桐生市川内町かわうちちよう四丁目

渡良瀬川左岸の峡谷および段丘上に位置。東は須永すなが(現桐生市)、北は浅原あさばら村、対岸西は大間々村、南は蕪町かぶつちよう(現桐生市)。古くは蕪町村一村で、寛文三年(一六六三)に分村したという。大間々往還筋に渡しがある。寛文年間に開削された岡登おかのぼり用水の取水口が、現高津戸橋下流約一四五間の地点にあった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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