高清水宿(読み)たかしみずしゆく

日本歴史地名大系 「高清水宿」の解説

高清水宿
たかしみずしゆく

[現在地名]高清水町 新町・台町・中町・本町

奥州街道の宿駅で、近世は高清水村のうち。南の荒谷あらや宿(現古川市)より北進した道筋は、村境付近で東折し、立街道たちかいどうで再び北上し町場を抜け、五輪ごりんの北でやや北西に折れて、大きく曲折しながら築館つきだて宿(現築館町)に至る。「高清水村安永風土記」に町場としてもと町・なか町・しん町がみえ、これが伝馬役を勤めたものと思われる。奥州街道の道筋の確定は元和期(一六一五―二四)末とされるので、当宿もそれ以前に取立てられたと思われる。ただし慶長六年(一六〇一)の伊達政宗伝馬黒印状(伊達家文書)によれば、佐沼さぬま(現登米郡迫町)岩出山いわでやま(現玉造郡岩出山町)などとともに伝馬五疋を出すよう命じられており、すでに交通上の要衝であったと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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