日本九峰修行日記(読み)にほんきゆうぶしゆぎようにつき

日本歴史地名大系 「日本九峰修行日記」の解説

日本九峰修行日記
にほんきゆうぶしゆぎようにつき

六巻 野田泉光院著

原本 醍醐寺三宝院

写本 宮崎市杉田正臣家

解説 佐土原の修験者として佐土原藩から禄五〇石を給され、城下安宮寺に住した野田泉光院が、文化九年から文政元年まで六年余にわたり諸国巡歴したときの日記。英彦山・石槌山など諸国霊山九峰を登拝し、大峰山登拝三七度・奥駈一八度に上っている。文化九年九月三日、佐土原安宮寺を出立した泉光院は南下して大隅に入り、薩摩・肥後・肥前筑前・筑後・豊前・長門・周防・安芸・石見・出雲・伯耆因幡但馬・丹後・若狭・近江・山城・丹波・播磨・摂津・山城・越前・加賀・能登・越中・飛騨・信濃・甲斐・武蔵・上野・下野・越後・出羽・陸奥・常陸・下総上総安房・相模・伊豆・駿河・三河・遠江・尾張・美濃・伊勢・伊賀・志摩・紀伊・和泉・河内・大和・摂津・播磨・美作・備前・備中備後豊後など、諸国の名山寺社・観音札所・一宮・国分寺などに納経しながら諸国の風俗や宗教事情などを書留め、文政元年一〇月二三日日向に入り、一一月六日佐土原藩領内に到着している。昭和九年刊行の「日向文献史料」に概要が紹介され、翌年泉光院の子孫杉田直により六巻を一本として刊行された。

活字本 日本庶民生活史料集成


日本九峰修行日記
にほんきゆうぶしゆぎようにつき

六巻 野田泉光院著

成立 文化九年―文政元年

分類 紀行

原本 醍醐寺三宝院・宮崎市杉田正臣家

解説 日向国佐土原の修験者野田泉光院が文化九年から文政元年にかけて諸国を巡歴したときの日記。丹波国を行脚したのは文化一一年から一二年、その観察は多岐にわたり鋭く庶民生活を描き出している。

活字本 日本庶民生活史料集成


日本九峰修行日記
にほんきゆうぶしゆぎようにつき

六巻 野田泉光院著

原本 醍醐寺三宝院

写本 宮崎市杉田正臣

解説 日向国佐土原の修験者野田泉光院が文化九年から文政元年まで六年二ヵ月にわたり諸国を巡歴したときの日記。文化九年一〇月八日薩摩から水俣へ入り、八代・釈迦院・砥用・矢部・阿蘇・熊本・高瀬を経て、一〇月二〇日長洲から島原に渡った。

活字本 日本庶民生活史料集成二


日本九峰修行日記
にほんきゆうぶしゆぎようにつき

六巻

写本 杉田家

解説 文化九年より文政元年までの修験野田泉光院の巡拝日録。

活字本 日本庶民生活史料集成二

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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