最新 地学事典 「高田流紋岩類」の解説
たかだりゅうもんがんるい
高田流紋岩類
Takada rhyolitic rocks
広島県下およびその近傍に広く分布する白亜紀火山岩類。古くは石英斑岩と呼ばれた。石英・長石の斑晶に富む塊状無層理の流紋岩質凝灰岩(大部分は溶結凝灰岩)を主体とし,凝灰角礫岩・ガラス質凝灰岩および少量の流紋岩質溶岩を含み,成層した凝灰岩・凝灰質頁岩・砂岩・礫岩などの陸水成層を伴う。全層厚は約2,000m。構造は一般に水平に近く,緩い向斜・背斜が発達。一部では古生層の上に不整合にのるが,通常は吉舎安山岩類の上に重なる。三次市明光山の凝灰岩層中のPtilophyllum cf. pectenにより,本岩類の一部は白亜紀前期であろうと推定される。広島花崗岩および各種の花崗岩類により貫かれ,全般的に熱変成作用を受けている。模式地は広島県高田郡。吉田博直(1961)命名。
執筆者:山田 直利
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

