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溶結凝灰岩 ようけつぎょうかいがんwelded tuff

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

溶結凝灰岩
ようけつぎょうかいがん
welded tuff

火山灰,軽石岩滓などが,まだ高温の状態で堆積し,自重のために圧縮されて気泡を失い,破片同士が溶結し合った凝灰岩。日本では阿蘇火山などで典型的なものが発達している。加工しやすいので石材として利用される。

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デジタル大辞泉の解説

ようけつ‐ぎょうかいがん〔‐ギヨウクワイガン〕【溶結凝灰岩】

高温の火山灰が大量に堆積し、その重さと高温のために圧縮されて粒子の一部が溶けてくっつき合い、溶岩状になった岩石柱状節理の発達したものが北海道の層雲峡宮崎県高千穂峡などにみられる。

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百科事典マイペディアの解説

溶結凝灰岩【ようけつぎょうかいがん】

火山砕屑(さいせつ)岩の一種。火山灰を主体とする凝灰岩が厚く急激に堆積し自熱で溶結したもの。火山灰,軽石が高温の水蒸気とともに噴出・流下・堆積する熱雲などの火砕流堆積物の中心部にできることが多い。
→関連項目阿蘇山

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世界大百科事典 第2版の解説

ようけつぎょうかいがん【溶結凝灰岩 welded tuff】

火砕流堆積物は急速かつ多量に積もると,高温の軽石や火山灰の粒子どうしが塑性変形して堆積物自身の重さで押しつぶされる。こうして冷却後は緻密な溶岩に近い固さをもった溶結凝灰岩ができる。しかし火砕流堆積物の基底部では冷却が速いため溶結しにくい。 火砕流堆積物は元の尾根や谷のある地形を埋めて,表面が平坦で広大な台地をつくるが,溶結現象がおこると厚さの厚い,谷を埋めた部分ほど溶結による押しつぶされ方が大きいため,堆積物の表面が低くなり,この部分に再び河川ができて浸食が始まる。

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大辞林 第三版の解説

ようけつぎょうかいがん【溶結凝灰岩】

高温の火山灰が大量に厚く積もり、その内部で再融・圧密されて生じた岩石。爆発的な火山活動に伴って発生した大規模な火砕流の堆積物中にみられる。しばしば粗い柱状節理を呈し、大雪山ふもとの層雲峡、十和田の奥入瀬おいらせ、阿蘇の高千穂峡などが有名。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

溶結凝灰岩
ようけつぎょうかいがん
welded tuff

火山砕屑(さいせつ)岩の一種で、レンズ状の黒曜岩が平行に配列しているガラス質の堅い岩石。多量の火山灰が高温を保ったまま厚く堆積(たいせき)すると、火山灰粒子が互いに溶結し、堆積物自体の重さで押しつぶされて平らな黒曜岩レンズができる。溶結凝灰岩は島弧に多く、爆発的噴火で生じた火山灰流堆積物や、まれには降下火山灰堆積物の一部分が溶結凝灰岩になっている。火山灰流堆積物の場合には、基底部分が溶結していない凝灰岩、その上が溶結の著しい溶結凝灰岩、わずかに溶結した溶結凝灰岩と移化し、上部は溶結していない凝灰岩という累帯構造をとる。溶結凝灰岩は黒曜岩レンズ以外の部分も緻密(ちみつ)で堅く、非溶結の凝灰岩よりも空隙(くうげき)率が小さい。外観は溶岩のようで、柱状節理が発達する。北海道大雪山北部の層雲峡(そううんきょう)、大分県北部の耶馬渓(やばけい)、宮崎県北部、阿蘇(あそ)南東部の高千穂(たかちほ)峡などは、いずれも柱状節理の発達した溶結凝灰岩のつくる渓谷である。[千葉とき子]

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