高目録帳(読み)たかもくろくちよう

日本歴史地名大系 「高目録帳」の解説

高目録帳(蒲生氏高目録帳)
たかもくろくちよう

成立 文禄三年

原本 内閣文庫

解説 蒲生氏が文禄三年に行った領内検地結果をまとめたもので、出羽国置賜郡域は上長井・屋代・北条・下長井の四地区に分けられてまとめられ(四地区合せて一巻)、村名(地域名)村高・村柄・免・蔵入・知行人名などが記載される。村高は最初に記載された村高を抹消して訂正したものも多く、また村名についても、実際の村とは違う地域名が併記されている場合がある。これらのことから、当高目録帳は蒲生氏の内政資料で実際の検地結果(表高)を蒲生氏の行政区分の地域名ごとに記載し、その後、同年に作成された高物成帳(原簿、豊臣秀吉への届高)総高に合致するように村高を修正したものと考えられる。


高目録帳(蒲生領高目録)
たかもくろくちよう

七冊

成立 文禄四年

原本 内閣文庫

解説 天正一八年奥羽仕置により会津蒲生氏郷が入り、翌一九年伊達政宗領であった中通り北部も蒲生領となる。文禄三年全領の検地を行った結果である。これにより大部分の村が近世的村切をされたと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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