ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「高遊外」の意味・わかりやすい解説
高遊外
こうゆうがい
[没]宝暦13(1763).7.16. 京都
江戸時代の煎茶家,煎茶道の祖。売茶翁 (ばいさおう) の名で知られる。のち柴山元昭と称した。貞享2 (1685) 年に黄檗宗の化霖道龍の弟子として出家。号は月海。化霖の没後は竜律寺を継いで住持をつとめた。享保 16 (1731) 年に京都に上り,寛保2 (42) 年に寺を譲り高遊外と改名。再度上洛,宝暦5 (55) 年まで売茶生活をし,同年9月4日に仙か (せんか。茶具を入れてかつぐ籠) を焼いて売茶活動をやめた。
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