高遊外(読み)こうゆうがい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「高遊外」の意味・わかりやすい解説

高遊外
こうゆうがい

[生]延宝3(1675).5.16. 肥前蓮池
[没]宝暦13(1763).7.16. 京都
江戸時代の煎茶家,煎茶道の祖。売茶翁 (ばいさおう) の名で知られる。のち柴山元昭と称した。貞享2 (1685) 年に黄檗宗の化霖道龍の弟子として出家。号は月海。化霖の没後は竜律寺を継いで住持をつとめた。享保 16 (1731) 年に京都に上り,寛保2 (42) 年に寺を譲り高遊外と改名。再度上洛,宝暦5 (55) 年まで売茶生活をし,同年9月4日に仙か (せんか。茶具を入れてかつぐ籠) を焼いて売茶活動をやめた。

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関連語 月海元昭 カイ

世界大百科事典(旧版)内の高遊外の言及

【煎茶道】より

…後水尾天皇の第六皇子でのち天台座主にもなった尭恕(ぎようじよ)法親王(1640‐95)は〈歌と茶湯は大のきらいにて〉〈一生薄茶もまいらせず,煎茶のみなり〉(《槐記》)という興味深い姿勢を貫いている。
[煎茶道の提唱]
 日本の煎茶道の始祖には,売茶翁(ばいさおう)の名で親しまれている柴山元昭(のち高遊外(こうゆうがい)と称した。1675‐1763)が一般に考えられている。…

※「高遊外」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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