月海元昭(読み)げっかいげんしょう

精選版 日本国語大辞典 「月海元昭」の意味・読み・例文・類語

げっかい‐げんしょう‥ゲンセウ【月海元昭】

  1. 江戸中期の黄檗(おうばく)宗の僧。俗姓柴山別号売茶翁肥前佐賀県蓮池の人。黄檗山に学び、のち京で茶を売って奇人といわれた。煎茶道の祖といわれる。延宝三~宝暦一三年(一六七五‐一七六三

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「月海元昭」の解説

月海元昭 げっかい-げんしょう

1675-1763 江戸時代中期の茶人,僧。
延宝3年5月16日生まれ。黄檗(おうばく)宗。郷里の肥前蓮池(はすのいけ)(佐賀県)竜津寺の化霖道竜(けりん-どうりゅう),山城(京都府)万福寺独湛性瑩(どくたん-しょうけい)らに師事。のち還俗(げんぞく)して京都で煎茶をうり,売茶翁(ばいさおう)とよばれた。寛保(かんぽう)2年高遊外(こう-ゆうがい)と称した。煎茶道の祖とされる。宝暦13年7月16日死去。89歳。俗姓は柴山。著作に「梅山種茶譜略」。

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世界大百科事典(旧版)内の月海元昭の言及

【売茶翁】より

…江戸中期の黄檗宗の僧。肥前国(佐賀県)蓮池に生まれた。俗姓柴山氏。僧号月海,諱(いみな)は元昭,晩年は還俗して高遊外と自称した。煎茶人として知られ,煎茶の中興といわれ,また本朝煎茶の茶神とまで称賛される。12歳のとき肥前竜津寺で同寺開山の化霖道竜につき出家,ついで化霖の師万福寺の独湛性瑩(しようけい)に師事し禅の修行に励んだ。その後諸国行脚(あんぎや)の志をたてて旅に出,陸奥仙台の万寿寺で月耕道稔に参じたのをはじめ広く臨済,曹洞の禅僧に参禅し,のち竜津寺化霖のもとに帰った。…

※「月海元昭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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