高部御厨(読み)たかべのみくりや

日本歴史地名大系 「高部御厨」の解説

高部御厨
たかべのみくりや

平安末期からみえる伊勢神宮の所領。当時の庵原郡の西部で、興津おきつ川流域以西、長尾ながお川以東、ともえ川以北の地域一帯に比定される。建久三年(一一九二)八月日の伊勢神宮神領注文写(神宮雑書)に「高部たかんへ御厨」とみえ、当厨は治暦二年(一〇六六)に、内宮(皇太神宮)領として建立され、応徳二年(一〇八五)から長治二年(一一〇五)の間、九代の国司から不輸租免判を受け、その後、永暦元年(一一六〇)には、重ねて奉免宣旨が下されていること、また給主は藤原氏子らであることがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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