高野宮社(読み)たかのみやしや

日本歴史地名大系 「高野宮社」の解説

高野宮社
たかのみやしや

[現在地名]中村区横井町二丁目

祭神高皇産尊。旧村社。創建は不詳であるが、文明一七年(一四八五)下之一色しものいつしき(現中川区)城主前田与十郎の修造を語る棟札が記録されている。旧正月一一日、稲束と鍬六口を供えて御鍬祭(田祭)が行われた。明治一六年(一八八三)以後は、一五日に変更、的矢で豊凶を占う。

「寛文覚書」「徇行記」によれば、社内に阿弥陀堂があった。当宮の祠家二村家には、「極楽寺 牛五宝印」と記す宝印および寛文七年(一六六七)の銘を有する「高野宮 横井二村甚太夫」と刻む板木があり、境内に極楽寺と称する堂があり、のち阿弥陀堂となったものと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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