日本歴史地名大系 「中村区」の解説 中村区なかむらく 愛知県:名古屋市中村区面積:一六・三一平方キロ市の西部に位置し、東は中区、北は西区および西春日井郡西枇杷島(にしびわじま)町、西は同郡新川(しんかわ)と海部(あま)郡大治(おおはる)・甚目寺(じもくじ)の三町、南は中川区に隣接する。標高四メートル以下の沖積平野からなり、東辺を堀(ほり)川が通じ、西辺には庄内川が北から南へゆったりと流れている。原始時代の遺跡は、西部に岩塚(いわつか)古墳がみられる程度で、きわめて少ない。古代の当区域は愛知郡に属し、「和名抄」所載の中村郷は中央部辺りと考えられている。また、那古野(なごや)庄は東部、則武(のりたけ)庄は東北部から西区にかけて、一楊(ひとつやなぎ)御厨は東南部から中川区にわたる地域のようであるが、それらの境界は明らかでない。「延喜式」記載の神社に御田(みた)神社があり、油江(あぶらえ)天神・土江(ひじえ)神社・七所(しちしよ)社・願成(がんじよう)寺なども古い社寺である。中世には、西北部に萱津の東(かやづのひがし)宿が置かれ、市なども立って大いに繁栄した(東関紀行)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「中村区」の意味・わかりやすい解説 中村〔区〕なかむら 愛知県西部,名古屋市西部の区で名古屋駅所在地。 1937年区制。庄内川東岸の低地にあり,JR東海道新幹線の開通に伴って駅付近の再開発が進められた。名古屋第一赤十字病院や豊臣秀吉をまつる豊国神社,中村公園,常泉寺,妙行寺がある。南部に化学工場や下水処理場がある。面積 16.30km2。人口 13万8599(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by