高野遺跡
たかのいせき
[現在地名]栗東町高野・辻
中ノ井川と葉山川に挟まれた平野部(野洲川により形成された扇状地の頭頂部)に広がる古墳時代前期を中心とした大規模な集落遺跡。昭和五七年(一九八二)以降の発掘調査で、南・北二地域それぞれに墓地(南地域には前期の方形周溝墓四基、竪櫛を出土した土壙墓一基、北地域には前期から後期にかけての方形周溝状遺構七基)を伴った住居群が検出された。一定の距離を隔てて幾つかの集団が散在して集落を構成していたのではないかと考えられている。
南地域では古墳時代前期の竪穴住居跡二八棟以上、掘立柱建物跡三棟が検出されている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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