鬼味噌(読み)オニミソ

デジタル大辞泉 「鬼味噌」の意味・読み・例文・類語

おに‐みそ【鬼味×噌】

唐辛子辛みをつけた焼き味噌
外見は強そうで、実際は気の弱い人のたとえ。よわみそ。
「取っては投げのけつかんでは、十王みじんの―ども」〈根無草・後・四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鬼味噌」の意味・読み・例文・類語

おに‐みそ【鬼味噌】

〘名〙 (「おに」は食物の赤くて辛いことをいう)
① 味噌に唐辛子などを入れ、熱を加えてつくった一種のなめ味噌。
※俳諧・毛吹草(1638)五「あへられて鬼味噌と成莇(あざみ)哉〈光有〉」
② 外見は強そうに見えながら、内心は弱い人のたとえ。
太平記(14C後)三三「昔もさりし人とこそきけ、唐橋や塩の小路の焼しこそ桃井殿は鬼(オニ)(ミ)噌をすれ」

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