① ナス科の一年草。南アメリカの熱帯地方の原産で、日本へは慶長年間(一五九六‐一六一五)に渡来し、畑に栽培され、品種が多い。高さ四五~七五センチメートル。葉は卵状披針形で長柄をもち対生する。夏、葉腋にナスに似て先が五裂した径一~一・五センチメートルの白色の合弁花をつける。果実は細長くくちばし状で、初め緑色で秋に深紅色に熟す。果実は刺激性の強い辛味があり、香辛料や食用として広く使われ、葉は葉とうがらしなどの煮物にされる。漢名、蕃椒・辣椒。そらみとうがらし。なんばんごしょう。こうらいごしょう。《 季語・秋 》