デジタル大辞泉
「唐辛子」の意味・読み・例文・類語
とう‐がらし〔タウ‐〕【唐辛子/唐芥=子/蕃=椒】
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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とう‐がらしタウ‥【唐辛子・唐芥子・蕃椒】
- 〘 名詞 〙
- ① ナス科の一年草。南アメリカの熱帯地方の原産で、日本へは慶長年間(一五九六‐一六一五)に渡来し、畑に栽培され、品種が多い。高さ四五~七五センチメートル。葉は卵状披針形で長柄をもち対生する。夏、葉腋にナスに似て先が五裂した径一~一・五センチメートルの白色の合弁花をつける。果実は細長くくちばし状で、初め緑色で秋に深紅色に熟す。果実は刺激性の強い辛味があり、香辛料や食用として広く使われ、葉は葉とうがらしなどの煮物にされる。漢名、蕃椒・辣椒。そらみとうがらし。なんばんごしょう。こうらいごしょう。《 季語・秋 》
▼とうがらしの花《 季語・夏 》 〔俳諧・毛吹草(1638)〕
- ② 紋所の名。①の実をかたどったもので、三つ唐辛子・龍胆唐辛子など、種類が多い。
三つ唐辛子@龍胆唐辛子
- ③ 奴を卑しめていう語。奴が酒を飲むのに、よく唐辛子を肴にしたところからいう。
- [初出の実例]「すいさんなる蕃椒(トウガラシ)め」(出典:浄瑠璃・蘆屋道満大内鑑(1734)四)
- ④ 子どもの陰茎をいう。
- [初出の実例]「筒井づつそばに蜆ととうからし」(出典:雑俳・柳多留‐八四(1825))
唐辛子の語誌
トウキビ(唐黍)、トウナス(唐茄子)などと同様に、旧来の辛子に対して、新しく渡来した辛子という意味で命名されたもの。他に、コウライゴショウ(高麗胡椒)、ナンバンゴショウ(南蛮胡椒)などの呼び名があり、いずれも近世前期から文献に見える。
とん‐がらし【唐辛子】
- 〘 名詞 〙 「とうがらし(唐辛子)」の変化した語。
- [初出の実例]「雀の医者殿がとんがらし(〈注〉唐芥子)水のませやせまいし」(出典:洒落本・契情実之巻後編(1804)三)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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唐辛子
ナス科の[Capsicum]属の果実を乾燥して粉末にしたもの.スパイスとして使われる.
出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報
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唐辛子 (トウガラシ)
学名:Capsicum annuum
植物。ナス科の一年草,園芸植物,薬用植物
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
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