鬼島村(読み)おにじまむら

日本歴史地名大系 「鬼島村」の解説

鬼島村
おにじまむら

[現在地名]藤枝市鬼島

八幡やはた村の東に位置し、志太しだ郡に属する。東海道が縦断し、村の中央部で葉梨はなし川と交差する。同川には土橋が架けられており、橋の西で田中たなか城に向かう御成おなり街道を分岐し道標が置かれていた。橋の北には一里塚がある(分間延絵図)。天文一八年(一五四九)八月一一日の駿府浅間社社役目録(村岡大夫文書)に鬼島とみえ、青山あおやま八幡宮放生会の流鏑馬神事における郷役として青山と交替で役銭一貫六〇〇文を納めていたが、訴訟によって鬼島は一貫文に減額されたようである。天正一七年(一五八九)七月七日には「鬼島百姓等」宛に徳川家康から七ヵ条の条規が出されている(「徳川家七ヵ条定書写」青山文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android