鬼怒沼(読み)キヌヌマ

デジタル大辞泉 「鬼怒沼」の意味・読み・例文・類語

きぬ‐ぬま【鬼怒沼】

栃木県北西部、鬼怒川源流にあたる湿原鬼怒沼山(標高2141メートル)の南麓にあり、標高2040メートルの高層湿原。大小47の池塘がある。イワカガミチングルマワタスゲなどの群落が見られる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「鬼怒沼」の意味・わかりやすい解説

鬼怒沼
きぬぬま

栃木県日光市(にっこうし)の北西部にある高層湿原。鬼怒沼山と物見山の間の平坦(へいたん)面上にあり、周囲1.3キロメートル、面積0.12平方キロメートル。この高層湿原には大小40余りの池塘(ちとう)が点在する。標高2000メートルより高所にあって尾瀬ヶ原(おぜがはら)より高い。湿原にはホロムイソウ、ワタスゲ、モウセンゴケ、チングルマなどがみられる。東武鉄道鬼怒川温泉駅からバスで女夫淵温泉(めおとぶちおんせん)まで行き、ここから徒歩で約4時間。

[平山光衛]


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事典・日本の観光資源 「鬼怒沼」の解説

鬼怒沼

(栃木県日光市)
とちぎの景勝100選指定の観光名所。

出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報

世界大百科事典(旧版)内の鬼怒沼の言及

【日光】より

…奥日光からは山王峠を越える道路が川俣温泉に通じている。鬼怒沼山(2141m)の溶岩台地上にある鬼怒沼は標高2000mを超え,日本では最も高所にある湿原の一つで,周囲にはコメツガ,トウヒ,オオシラビソなどの自然林がある。前日光は薬師岳から夕日岳,横根山,粕尾峠にいたる山稜の東側の高原地帯を指し,傾動地塊とみられる足尾山地北部の緩傾斜面にあたる。…

※「鬼怒沼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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