鮎沢宿(読み)あゆざわしゆく

日本歴史地名大系 「鮎沢宿」の解説

鮎沢宿
あゆざわしゆく

鎌倉時代の東海道宿駅史料藍沢あいざわ・藍沢駅・遇沢あいざわなどとみえるのも当宿のことと考えられる。「吾妻鏡」建久四年(一一九三)三月一五日条に「所被構藍沢之屋形等、以宿次人夫、壊渡下野国云々」、同年四月二三日条に「那須野等御狩、漸事終之間、沢藍ママ屋形又可運還駿河国之由云々」とあり、この年五月に行われた夏狩(富士の巻狩)の準備の一環として、「藍沢」にあった狩の館が下野那須なす野に運ばれ、のちにまた戻されており、「藍沢」には幕府の狩のための宿舎があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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