日本歴史地名大系 「鮭延寺」の解説 鮭延寺けいえんじ 茨城県:猿島郡総和町大堤村鮭延寺[現在地名]総和町大堤大堤(おおつつみ)集落ほぼ中央に所在。正源山と号し曹洞宗。本尊釈迦牟尼如来。熊沢蕃山の墓所地として知られる。延宝八年(一六八〇)記の鐘銘に「東路総之下州葛飾郡下河辺荘古河郷大堤村正源山鮭延禅寺者佐々木苗裔鮭延越前守秀綱公選得地於此(下略)」とあり、開基は鮭延(さけのぶ)秀綱。秀綱は最上義光の重臣で、禄一万五千石を受ける出羽真室(まむろ)城主であったが、最上氏が元和八年(一六二二)に改易になったため下総佐倉藩主土井利勝のところに身を寄せ、土井氏が寛永一〇年(一六三三)古河(こが)に転封となると秀綱も従ってきたという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by