鯉口(読み)コイグチ

デジタル大辞泉 「鯉口」の意味・読み・例文・類語

こい‐ぐち〔こひ‐〕【×鯉口】

断面が鯉の開いた口に似ているところから》
刀のさやの口。
和服水仕事などをするとき、着物が汚れるのを防ぐために上に着る、袖口の小さい筒袖上っ張り

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精選版 日本国語大辞典 「鯉口」の意味・読み・例文・類語

こい‐ぐちこひ‥【鯉口・琫】

  1. 〘 名詞 〙 ( 鯉の口を開いた形状に似ているところから )
  2. 刀剣の鞘(さや)の口。刃を呑み入れる所。
    1. [初出の実例]「刀者金銀。柄鞘。〈略〉鯉口」(出典:桂川地蔵記(1416頃)上)
    2. 「彼(かの)鵜丸(うのまる)の宝剣の、琫(コヒグチ)(ゆる)べて身を潜まし」(出典読本椿説弓張月(1807‐11)残)
  3. 下女などが着物の汚れを防ぐために上に着る、筒袖のやや広いもの。
    1. [初出の実例]「こいぐち、かりがねとて、ぬいやうあり」(出典:わらんべ草(1660)一)

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