鯰村(読み)なまずむら

日本歴史地名大系 「鯰村」の解説

鯰村
なまずむら

[現在地名]嘉島町鯰

西は上仲間かみなかま村と接し、北部を加勢かせ川が東西に流れ、日向往還が西側を通る。弘安二年(一二七九)一二月二八日の将軍惟康親王家政所下文(津川文書)に「鯰郷内得次名」とみえ、この時まで安芸木工助師時が領知していた。正和五年(一三一六)五月一二日の関東下知状案(詫摩文書)によれば鯰郷は六箇ろつか庄に属し、同庄惣追補使の水原宣孝と小山おやま(現熊本市)地頭早岐氏との所務相論では新補の地として惣追補使の支配外とされている。建武四年(一三三七)に三池安芸入道宗円は鯰郷地頭職の安堵を北朝方に申請している(同年五月一五日「摂津親秀書下写」新編会津風土記)


鯰村
なまずむら

[現在地名]作東町鯰

吉田よしだ村の北、吉野よしの川左岸に立地。同村へは鳥越とりごえ坂を越えるが、中世、坂の東の鳥越山とりごえやま城には江見氏が代々居城した。正保郷帳には村名がみえ、田八七石余・畑一五石。元禄一〇年(一六九七)美作国郡村高辻帳では改出高二三石余・開高一四石余、村位は上。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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