鰻面豆腐(読み)うずらどうふ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

鰻面豆腐
うずらどうふ

大阪の郷土料理。半助豆腐ともいう。ウナギの頭をだしとして、焼き豆腐を煮たもの。ウナギの頭を大阪では「うずら」という。関西のウナギの裂き方は腹開きで頭がついている。これにたれをつけながら焼いて蒲(かば)焼きをつくるが、頭にも味がしみ込んでいるので、だしとして利用する。うずら5~6個に対し、焼き豆腐1丁の割合として、まず、かつお節のだし汁をつくり、この中にうずらはそのまま、豆腐は八つ切りにして加える。だし汁の分量はかぶる程度、落し蓋(ぶた)をして煮汁がなくなる程度に煮て、しょうゆと砂糖で軽く味つけし、豆腐だけを器に盛る。うずらは、だしがらとして捨ててしまうが食べることもできる。鰻面豆腐は大阪の俳人が創作したもので、通人の用いるものといまでも考えられている。関東風のウナギの裂き方では頭を落としてしまうので、それをうなぎ屋で求めれば手軽につくれる。[多田鉄之助]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

寒暖差アレルギー

寒暖の差により鼻の奥の毛細血管が詰まり、鼻の粘膜が腫れることで起きる鼻炎。医学的には血管運動性鼻炎の一種とされる。多くの場合秋から冬にかけて1日の寒暖差が大きい時期や冷房による急な温度変化などにより起...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android