鳥屋ヶ森城跡(読み)とやがもりじようあと

日本歴史地名大系 「鳥屋ヶ森城跡」の解説

鳥屋ヶ森城跡
とやがもりじようあと

[現在地名]広見町生田

大宿おおじゆく川中流左岸、清水せいずい生田いくたの間にある高さ約一〇〇メートルの丘陵上の山城跡。川原淵かわらぶち組の川後森かごのもり城主渡辺教忠の家臣芝氏の居城であった。

「宇和旧記」には「鳥屋が森城、此城主は芝美作守嫡子四郎衛門被居之由」とあり、「伊予二名集」には「鳥屋森城、河原淵持、西川美作守政輔、嫡子四郎左衛門瑞胤」とある。また「清良記当時聞書追攷」には「西ノ川城、鳥屋森両城、芝美作守常氏子息四郎右衛門尉」とあるが、「宇和旧記」所載の天正八年(一五八〇)の三島大明神上棟棟札には「右檀那予州宇和庄黒土郷、美作守源政輔、四郎右衛門尉源瑞熙」とあり、芝姓が正しく、父は美作守政輔、その子は四郎右衛門瑞熙とするのが正しいと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android