精選版 日本国語大辞典 「鳥打帽」の意味・読み・例文・類語 とりうち‐ぼう【鳥打帽】 〘 名詞 〙 =とりうちぼうし(鳥打帽子)[初出の実例]「遊猟帽(トリウチバウ)を横冠(かぶり)にして」(出典:多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「鳥打帽」の意味・わかりやすい解説 鳥打帽とりうちぼう フランス語ではカスケットcasquette、日本ではハンチングともいわれ、クラウンが平たく柔らかで、ゆったりした感じにできており、まびさしがつく。かぶるときはクラウンの前部分を引き寄せることが多い。素材はツイードや柔らかいウール、ビロード、皮などで、クラウンは一枚仕立て、六枚はぎ、八枚はぎがある。男子のツイードなどのスポーツ服に似合うものとして19世紀後期に現れたが、日本へは1887年(明治20)ごろ入り、商人や職人など庶民に愛用された。英国のハンティングキャップはクラウンが半球状で、これとは形が異なる。[浦上信子] 鳥打帽 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例