ウール(英語表記)wool

翻訳|wool

デジタル大辞泉 「ウール」の意味・読み・例文・類語

ウール(wool)

アルパカアンゴララクダなどの毛。羊毛をさすことが多い。
毛織物
[類語]羊毛純毛カシミアモヘア木綿綿めん純綿真綿まわたコットンジュート本絹正絹しょうけん人造絹糸シルク化学繊維

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精選版 日本国語大辞典 「ウール」の意味・読み・例文・類語

ウール

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] wool ) 羊毛、または羊毛で織った布。毛織物
    1. [初出の実例]「羊毛(ウール)の紡織場は、二千八百九十一ケ所」(出典米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウール」の意味・わかりやすい解説

ウール
wool

緬毛。毛糸や毛織物の原料となる繊維。繊維の中心部に髄質を欠き,化学的にはケラチンといわれる蛋白質から成っている。主としてめん羊から採取され,動物性繊維の中心である。外観的な性質から細毛,中毛,長毛,雑種毛などに分れる。細毛の大部分メリノ種の羊から得られるが,繊維に波状の屈曲が多く,繊維がからみ合ったフェルト化現象が起りやすいので肌着や織物に用いる。羊毛の特色は表面は鱗 (スケール) におおわれており,形状が巻縮していて,保温性が高く,衣料用繊維としてきわめてすぐれている点にある。生産地はオーストラリアニュージーランド,アメリカ合衆国,南アメリカ,旧ソ連,中国などで,オーストラリアとニュージーランドでその 40%以上を占め,輸出量にいたっては 70%以上を保持している。羊毛は北半球では4~9月,南半球では9月から翌年2月の間に年1回刈取る。産地や成長の進度によって年2回刈取る場合もある。剪毛したままの脂付羊毛 (原毛) から不純物を除いて得られる洗上羊毛の割合を歩どまりという。また一般に羊毛取引では洗上羊毛がその対象とされる。品質無色光沢の強いもの,不純物の少いものがよく,繊維は細く,長く均一で柔らかく正常な巻縮をもち,水分の含有量が 15~18%のものがよいとされる。取引はオーストラリア,ニュージーランド,南アフリカ共和国などではせり売りアルゼンチンなどでは相対取引が行われる。流通経路は脂付羊毛の場合,原産地牧場で荷造り包装されたものが商社を通じて輸入され,毛紡メーカーの手に入る。

ウール
ūr

南インド,タミルナードゥの古い村落機関。村落内の土地保有者たちが構成員となって,村落の道路や貯水池を修繕し,灌漑用水の使用を定めたり,寺院を維持するなど,村落内のことを定めた。バラモンたちに寄進された村落では,バラモンを成員としたサバーという同様な機関を設けた。

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改訂新版 世界大百科事典 「ウール」の意味・わかりやすい解説

ウール
wool

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デジタル大辞泉プラス 「ウール」の解説

ウール

太陽油脂が製造・販売する洗濯用石鹸の商品名。毛糸やウール向き。純石鹸分98%(脂肪酸ナトリウム)と成分とする粉末タイプ。

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百科事典マイペディア 「ウール」の意味・わかりやすい解説

ウール

羊毛

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウール」の意味・わかりやすい解説

ウール
うーる

羊毛

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世界大百科事典(旧版)内のウールの言及

【毛織物】より

…羊毛その他の獣毛を原料とする織物。動物の体毛のうち空洞のないものをヘアhair,空洞のある柔らかいものをウールwoolと呼び,羊毛を主体とするウールを糸として織ったものをいう。毛糸には梳毛糸(そもうし)(長さが平均して5cm以上の良質羊毛から短い繊維を取り除き,平行にそろえてひきのばし,撚りをかけて表面をなめらかにしたもの)と紡毛糸(ぼうもうし)(短い羊毛や梳毛の工程ですき落とされたノイルと称する短いくず毛などを混ぜ合わせたもの)があり,それぞれ織られたものを梳毛織物(ウーステッドworsted),紡毛織物(ウールンwoolen)と呼ぶ。…

【サバー】より

…古くはベーダにもこの語がみられるが,チョーラ朝下の寺院への寄進刻文に多くみられる村落内の自治組織として広く知られている。ウールūrとよばれるものがベッラーラVellālaを主体とする農民カーストによって構成される一般村落の共同組織であるのに対して,サバーはバラモンが土地を施与されて住むブラフマデーヤ村落にみられ,集会の成員もバラモンに限られる。またその機能は徴税をはじめ,灌漑,耕地,刑罰,戸籍,寄進に関する記録の保持,その他村落行政全般の問題にかかわった。…

【羊毛】より

…羊毛はメンヨウから切り取った毛で,ウールともいい,人間が利用する動物の毛の大部分を占める。動物の毛としてはヘア(獣毛)と呼ばれるラクダ毛,カシミア毛,モヘア(アンゴラヤギ毛),アンゴラウサギ毛,アルパカ毛も繊維として使われる。…

※「ウール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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