鳳生寺(読み)ほうしようじ

日本歴史地名大系 「鳳生寺」の解説

鳳生寺
ほうしようじ

[現在地名]御坊市湯川町富安

かめ山の東にある。瑞雲山と号し、臨済宗妙心寺派。本尊釈迦如来。宝徳三年(一四五一)亀山かめやま(現御坊市)城主湯河光英(法名天用源養居士)が建立し、箕外を開山に迎えて湯河家の菩提所としたという。天正一三年(一五八五)の兵乱に焼失、慶長一七年(一六一二)田辺城(現和歌山県田辺市)城主浅野左衛門佐氏定は当寺に寄進された竹木の伐採を禁じ(「浅野左衛門佐禁制」当寺文書)、元和元年(一六一五)田中淡路守が寺辺の田畠二石を寄進している(同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android