鳳翔(読み)ほうしょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鳳翔」の意味・わかりやすい解説

鳳翔
ほうしょう

旧日本海軍の航空母艦 (空母) の第1艦。初めから空母として設計された世界最初の軍艦で,1922年 12月横須賀工廠で竣工,24年に改装された。基準排水量は 7470tであったが,艦橋などを改めて,平甲板 (フラッシュデッキ) 型とし,常備排水量 9510t,速力 25kn。飛行機搭載数は常用機 15,補用機6を収容した。発着艦練習用に利用された。第2次世界大戦後,復員輸送艦として活躍,47年5月解体

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デジタル大辞泉プラス 「鳳翔」の解説

鳳翔

大日本帝国海軍の航空母艦。1922年12月竣工。航空母艦として設計・建造された世界初の艦。約7500トンの小型空母。同型艦なし。ミッドウェー海戦参戦。終戦後は復員船として用いられた後、解体(1947年)。

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世界大百科事典(旧版)内の鳳翔の言及

【航空母艦】より

…18年にイギリス海軍は,未成客船を改造して,世界最初の全通甲板型空母アーガスArgus(約1万4000トン)を完成させた。22年には日本海軍が鳳翔(約7500トン)を完成させたが,これは当初から空母として計画され建造されたものとしては世界で初めてのものである。しかし,この時期にはまだ航空機の性能は低く,その攻撃力にはあまり大きな期待はかけられなかった。…

※「鳳翔」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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