日本歴史地名大系 「鳶巣城跡」の解説 鳶巣城跡とびのすじようあと 島根県:浜田市周布村鳶巣城跡[現在地名]浜田市周布町周布(すふ)川下流に面する鳶巣山に築かれた国人領主周布氏の居城。周布城とも称される。西麓には周布一族の墓と伝えられる宝篋印塔を祀る聖徳(しようとく)寺がある。標高八二・二メートルで、本丸・二の丸・三の丸のほか太鼓楼や多くの郭が残り、東西に空堀・土塁・畝形阻塞などもみられる。暦応五年(一三四二)六月一八日の逸見大阿代子息有朝軍忠状写(小早川家文書)に周布城とみえ、前年七月に足利方の勢力に合流した逸見有朝らは、翌五年二月福屋(ふくや)城から小石見(こいわみ)城へ向かい、一七日に左近将監兼氏の籠る当城を攻撃して降参させ、翌一八日にも当城を攻撃している。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by