鵄尾(読み)くつがた

精選版 日本国語大辞典 「鵄尾」の意味・読み・例文・類語

くつ‐がた【鵄尾・鴟尾・沓形】

  1. 〘 名詞 〙 古代建築の瓦葺(かわらぶき)宮殿仏殿などの屋根の棟(むね)両端につけた飾り。後世には、鯱(しゃちほこ)鬼瓦などとなる。しび。とびのお。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
    1. 鵄尾〈奈良県唐招提寺金堂〉
      鵄尾〈奈良県唐招提寺金堂〉
    2. [初出の実例]「懸魚むなしく梟の糞に塗(まみ)れ、鵄尾(クツカタ)いたづら蜘網(くものす)に纏(まと)はる」(出典読本椿説弓張月(1807‐11)残)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 初出

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android