鵜殿貯木場(読み)うどのちよぼくじよう

日本歴史地名大系 「鵜殿貯木場」の解説

鵜殿貯木場
うどのちよぼくじよう

[現在地名]鵜殿村

鵜殿川口港の奥に沼地を浚渫して開設した貯木場。中世以来鵜殿村は造船業が盛んで、慶長九年(一六〇四)江戸城普請のため紀伊国は三九三艘の石船建造を命じられ、田辺・新宮を中心に造船が始められた。うち新宮川筋には一〇〇艘が割当てられ、船作りのため大工・人夫四七四人が動員された。この川筋とは熊野川に沿う鵜殿川原といわれる(「自得公済美録」浅野家蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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