鶴の湯(読み)つるのゆ

精選版 日本国語大辞典 「鶴の湯」の意味・読み・例文・類語

つる【鶴】 の 湯(ゆ)

  1. 傷ついた鶴が浸っていたところから発見されたという伝説をもつ温泉。また、その伝説。山形県温海(あつみ)温泉など。

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関連語 あつみ 角館 家督

日本歴史地名大系 「鶴の湯」の解説

鶴の湯
つるのゆ

[現在地名]田沢湖町田沢

先達せんだつ川の上流乳頭にゆうとう山の麓の沢にあり、乳頭温泉群に属する。田沢の湯とも称し、瘡・打撲・疝気・腹痛などに効能があるといわれる。

梅津政景日記」元和二年(一六一六)八月二八日条に藩の家老梅津政景の妻が「血煩」で「おほ内ノ湯」で湯治したとある。「当用式」の「入湯御暇相済候ケ所」に「仙北郡 生得内 玉川 黒湯台」とあり、公的な湯治場に認められている。

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世界大百科事典(旧版)内の鶴の湯の言及

【早来[町]】より

…最近は苫小牧東部工業基地に対応した工業化も進められている。早来駅南西方の,国道234号線沿いには鶴ノ湯温泉(純食塩泉,11℃)がある。【山下 克彦】。…

【乳頭温泉郷】より

…秋田県東部,仙北郡田沢湖町にある温泉群。烏帽子(えぼし)岳(乳頭山,1478m)西斜面を下る先達(せんだつ)川上流の谷間にあり,鶴ノ湯,黒湯,孫六湯,蟹場(がにば),大釜,妙ノ湯の6温泉からなる。泉質は硫化水素泉,硫黄泉,単純泉などで,泉温は60℃前後が多く,湧出量はいずれも豊富である。…

【馬追丘陵】より

…北部はジャガイモなどの畑作やリンゴ栽培,南部では酪農が行われる。北部山麓に馬追(うまおい)温泉(単純硫黄泉,16℃),南麓に鶴の湯温泉(純食塩泉,11℃)がある。東麓を室蘭本線,国道234号線が通る。…

※「鶴の湯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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