鶴牧藩(読み)つるまきはん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「鶴牧藩」の意味・わかりやすい解説

鶴牧藩
つるまきはん

上総(かずさ)国市原(いちはら)郡椎津(しいづ)村(千葉県市原市)に陣屋を置いた譜代(ふだい)藩。1827年(文政10)に安房(あわ)国北条藩(千葉県館山(たてやま)市)1万5000石の藩主水野忠韶(ただてる)がここに陣屋を移して成立。忠韶は1825年に城主格に昇進したので、椎津村内に設けた新陣屋を鶴牧城と公称した。領地上総国市原・長柄(ながら)・望陀(もうだ)の3郡を中心に、安房・丹波(たんば)国に散在した。1871年(明治4)廃藩、藩領は鶴牧県となり、のち木更津(きさらづ)県を経て千葉県に編入

[川名 登]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス 「鶴牧藩」の解説

鶴牧藩

上総国、椎津村(現:千葉県市原市)を本拠地とした譜代藩。藩祖は水野忠韶(ただてる)。領地は安房国丹波国にも散在した。

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