鶴町村(読み)つるのまちむら

日本歴史地名大系 「鶴町村」の解説

鶴町村
つるのまちむら

[現在地名]能都町鶴町つるまち

宇加塚うかづか村の西に位置し、村内を町野まちの川の支流上町かんまち(鶴町川)が東流、集落の南に鶴町山(一八〇・八メートル)がある。里伝によると、当地の的場家に平家落人伝説があり(鳳至郡誌)、同家の宅地は修験道遺跡といわれる。天正五年(一五七七)一一月一六日の上杉謙信朱印状(志賀文書)に「町野之内之町」とみえるのは、当地のことであろう。正保郷帳では高三五九石余、田方二二町四反余・畑方一町五反余、新田高一五五石余。承応三年(一六五四)の村御印の高四三二石余、免三ツ一歩五厘(能登奥両郡収納帳)。寛文一〇年(一六七〇)の村御印の高五三五石、免四ツ、小物成は山役七五匁・炭竈役三九匁(三箇国高物成帳)


鶴町村
つるまちむら

[現在地名]上越市鶴町

田中たなか村の南に位置し中江なかえ用水が流れる。天正二〇年(一五九二)と推定される一〇月二七日の本願寺顕如印判状写(本覚坊文書)に村名がみえる。文禄(一五九二―九六)頃の頸城郡絵図に「御料所馬下扱長尾右馬助分蓼沼日向守分千坂分町村 上」とみえ、本納二七七石八斗八升二勺・縄高一七四石二斗八升二合九勺、家二一軒・九〇人。「楠川分おきのへ村 上」(本納一九石・縄高四一石二升九合・家二軒・九人)とみえる「おきのへ村」はのち当村に含まれた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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