鷲尾教導(読み)ワシオ キョウドウ

20世紀日本人名事典 「鷲尾教導」の解説

鷲尾 教導
ワシオ キョウドウ

明治・大正期の僧侶,仏教史学者 安城寺住職



生年
明治7年8月25日(1874年)

没年
昭和3(1928)年4月11日

出生地
新潟県南蒲原郡柳橋新田村(現・見附市)

学歴〔年〕
興仁教校高等普通全科〔明治26年〕卒

経歴
新潟県の安城寺に生まれる。浄土真宗の僧侶として岡山県の監獄教誨に携わる。この間、社会主義に興味を持ち、森近運平らと「平民新聞」の読書会である岡山いろは倶楽部を創設。明治44年本願寺史編纂事業が開設されるとその史料収集にあたり、仏教大学(現・龍谷大学)書記として編纂事業に従事。大正9年新潟県の互尊文庫書記。10年西本願寺書庫を調査中に親鸞の妻・恵信尼が娘の覚新尼に送った文書を発見、12年「恵信尼文書の研究」を刊行した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「鷲尾教導」の解説

鷲尾教導 わしお-きょうどう

1875-1928 明治-昭和時代前期の僧。
明治8年生まれ。新潟県浄土真宗本願寺派安城寺の住職。文学寮でまなび,明治43年後身の仏教大(現竜谷大)書記となる。大正10年親鸞(しんらん)の妻恵信尼が娘の覚信尼におくった書状経文を発見し,「恵信尼文書の研究」をあらわした。昭和3年4月11日死去。54歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android