鷲峰寺(読み)じゆうぶじ

日本歴史地名大系 「鷲峰寺」の解説

鷲峰寺
じゆうぶじ

[現在地名]国分寺町柏原

わしノ山の東の山裾にある。天台宗、円通山大慈院と号し、本尊千手観音。円通山鷲峰寺縁起によれば、天平勝宝年間(七四九―七五七)鑑真が草創。貞観二年(八六〇)智証大師円珍が本尊を造り安置したという。嘉元四年(一三〇六)六月一二日の昭慶門院領目録案(竹内文平氏旧蔵文書)に、後宇多上皇が昭慶門院に譲った山城浄金剛じようこんごう(跡地は現京都市右京区)領の内に当寺名がある。同年九月奈良西大寺信空が招請されて「讃州柏原堂」供養に就いている(嘉元四年一〇月一八日「定証起請文」浄土寺文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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