鷹島遺跡(読み)たかしまいせき

日本歴史地名大系 「鷹島遺跡」の解説

鷹島遺跡
たかしまいせき

[現在地名]広川町唐尾 鷹島

鷹島にある縄文時代から中世に至る複合遺跡。昭和三九年(一九六四)観光開発が計画されて島全体の踏査が実施され、島内五ヵ所に遺跡が確認された。すなわち、島の最高所(標高一〇七・五メートル)に石積基壇遺構(第一遺跡)、東海岸の平坦部(標高四―五メートル)の二ヵ所に土師器須恵器製塩土器の散布地(第二・第三遺跡)、南海岸の東端に土師器・製塩土器の散布地(第四遺跡)、島の西端に元応元年(一三一九)在銘の丸瓦が出土したと伝える寺院跡(第五遺跡)である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の鷹島遺跡の言及

【和歌山[市]】より

…和歌山県北西端,紀伊水道に臨む県庁所在都市。人口39万3885(1995)。16世紀末,豊臣秀吉が紀ノ川河口付近に築いた和歌山城の城下町が都市としての起源で,浅野氏を経て,17世紀前半に入国した徳川頼宣(よりのぶ)が城下を拡大し,以来約300年間14代にわたって栄えた。明治維新後,県庁が置かれて県の政治・経済・文化の中心地となり,1889年,県下初の市制施行都市になったが,人口は5万人余,市域面積は8.6km2にすぎなかった。…

※「鷹島遺跡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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