鷺栖神社(読み)さぎすじんじや

日本歴史地名大系 「鷺栖神社」の解説

鷺栖神社
さぎすじんじや

[現在地名]橿原市四分町

飛鳥川右岸に鎮座天児屋根あめのこやね命・誉田別ほんだわけ命・天照あまてらす大神を祀る。旧郷社。近世は鷺栖八幡(大和志)四分宮しぶのみや(高市郡古跡略考)春日明神(石灯籠銘)とも称し、「延喜式」神名帳高市たかいち郡の「鷺栖神社」に比定される。口碑に藤原宮跡南方、現橿原市上飛騨かみひだ日高ひだか山にある八幡神社が当社の旧地と伝える。「古事記」垂仁天皇段に「鷺巣池」の木にすむ鷺をもってうけいをしたことがみえ、「釈日本紀」所引の氏族略記には「鷺栖坂」の北に藤原宮があると記すことから、藤原宮と飛鳥の間に鷺栖の地名があったようである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android